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2007.01.21

ドミノスのライブ版 Layla を聴いて妄想する週末

●1970年11月29日、メリーランド州オーウィングス・ミルズ(Owings Mills)公演での Layla の凄まじい演奏を聴いていて、この頃の Layla は、演奏中のECのタイム感覚が今と2倍くらい違うんじゃないかと痛感しました。
 後半のソロ部分のもの凄いスピード感。今のクラプトンからは、もうこういう演奏は聴けないですね。

 聴いたのは、TINKER BELL というレーベルからリリースされた音源で、宣伝文句では、近年になって出回ったロー・ジェネレーション・テープを元にしてるらしいです。
 たしかに私の持ってる4~5年前までトレードで流通してたものより聴きやすいです。音像が一回り大きくなり、楽器やヴォーカルもクリアに(マニアが喜ぶ程度ですけど)。

 これが宣伝文句通りのロー・ジェネレーション・テープによるものなのか、あるいは何らかの電気的な処理の結果なのかはわかりません。私は前者に一票。

●それはともかく、Layla がドミノスの公演で演奏された(と現時点で確認されている)日をあらためて調べてみました。

11月27日 ミズーリ州セント・ルイス公演
11月29日 メリーランド州オーウィングス・ミルズ公演
12月 1日 フロリダ州タンパ公演

の3公演。もちろん全部ブートになってます。27日音源はつい最近までは一部の人しか聴けない秘宝?でしたが。

 他に Layla が演奏されたかどうかは今となっては謎が多いのですが、上記セント・ルイス公演前日の26日オハイオ公演は有名なオーディエンス録音が残っているので、Layla が演奏されていないのを確認できます。

 28日はセットリスト自体が不明ですが、27日からの4公演中3公演で演奏されているのですから、この日も演奏された可能性は高いのではないでしょうか。

 12月2日はNY州シラキュース公演で、以前からデュアン参加説が根強く主張されてますが、真偽のほどは不明です(Marc Roberty の Eric Clapton, THE NEW VISUAL DOCUMENTARY には、デュアンが参加したと書かれてます)。
 オールマン・ファンの間では参加説・不参加説どちらが有力なのでしょうか。教えてくださ~い。

 ちなみに、ドミノスは、10月15日にスタートしたUSツアー中、11月25日から12月6日(ラスト・コンサート)まで、11月30日以外は毎日コンサートを行ってます。
 タンパ公演前日の11月30日は、オフ日ですが、おそらく、アルバムのミックスダウン確認のために30日はオフにしたと思われます(ドミノスのメンバーが、タンパ公演のためフロリダに来た際、クライテリア・スタジオ入りしたことは、The Layla Sessions の英文解説にあり)。

 タンパ公演以降で録音が残っているのは、12月5日、6日のNYでの公演ですが、レイラは演奏されていません。

●こうしてみると、Layla がライブで演奏されたのは、デュアンがバンドに加わったタンパ公演(あるいは翌2日のNY州シラキュース公演)までの数日に集中しているんですね。

 どうも、デュアンがタンパ公演に参加することが決まってから、急に予行演習をかねて Layla をやり出したような気がするんですが、どうでしょう。それとも、去年のジャパン・ツアーの Little Wing みたいに、「そういえばレイラやってないから、やってみようかな」ですか(笑)。

●余談ですが、ドミノスのツアー日程と Layla のレコーディング日程を付き合わせていて奇妙なことに気づきました。

 The Layla Sessions に記載されてる Mean Old World の録音日データ(10月2日)です。

Love
The Layla Sessions

 10月2日は、ドミノスはイギリスにおり、ノッティンガムの工科大学(College of Technology)で公演。オールマン・ブラザース・バンドは10月3日にケンタッキー公演をやってますから Mean Old World の録音日が10月2日というのは絶対にあり得ません。

Mow

●おそらく Mean Old World は、通常のレイラ・セッション時に録音されたんだと思います。

 10月2日録音と誤記された理由ですが、The Layla Sessions 掲載のテープ管理用データシートによると、10月1日に Layla と It's Too Late のオーバーダビング作業が行われています。
 そのスタジオ作業時に、管理データの記載がなかった Mean Old World のデータが「10月2日」と記載されて、それが録音日と誤解されたまま The Layla Sessions にデータとして記載されたのではないかと思います。
 つまり、10月2日というのは、「録音日」ではなく、録音テープにデータを記載した「保管作業日」の記載。

 ちなみに Layla と It's Too Late のオーバーダビング作業ですが、前者はもちろん、あのピアノ・コーダのダビング作業。後者はブリッジ部分のECのヴォーカルという地味な作業でした。よく聴いてみるとブリッジ部分のヴォーカルが後から張り付けたような響きですね。

 写真は It's Too Late のデータシートの一部で、9月9日に、ボビーとECのヴォーカルをオーバーダブ(O/D)後、EC部分だけ9月9日のを削除(×印あり)して10月1日にオーバーダブをやり直してるのがわかります。

Toolate

 もし Mean Old World の録音日データが抜けたままになってたという推測が正しいとすると、その理由ってなんなんでしょうね。リハーサル部分も含め20分以上もあるのに。

(追記)
It's Too Late の「ブリッジ部分のヴォーカルが後から張り付けたような響き」なんて書きましたが、ちょっと大げさでした。
張り付けたように聞こえる部分もある程度です。普通に聴いてるとオーバーダブとは絶対わかりません。
トム・ダウド凄すぎ。

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コメント

Satoさん、こんにちは。
Steps Ahead Reunionについてはお手数をおかけします。
私も録画していたつもりだったのですが、何とWOWOWのデコーダのスイッチを入れ忘れていて真っ暗な画面のみ残っていました・・・・。もしご私有でしたらご連絡ください。

さて、Duaneが実際に参加したDerek & The Dominos公演ですが、Clapton自身はHTNのインタビューで何度も参加したかの如く答えています。が、AllmansのローディーだったRed Dogは12/1と12/2の2回だけと言っていますね。
このことから、Allmans関係者の間では、その2回のみと言うのが定説になっています。
因に、上記Ericのインタビューは和訳が以下のURLの真ん中辺りで読めます。
http://home.q03.itscom.net/an72/interviews.htm

尤も、先般、ある海外の掲示板で11/27:Keil AuditoriumでDuaneが参加しているのを見たと言う旨の投稿があり、日本のさる掲示板でも大騒ぎになったのは記憶に新しいことです。
投稿の全文をコピペするのは何なので、一番肝心な部分のみ。

We had 4th row seats at Keil Auditorum in St. Louis on 11/27/70. When "Derick" came out on stage I was blown away. Not only that I remember that Duane Allman showed up as well. I had followed Duane since the Hour Glass Days.

問題になったのは showed upと言う部分で、これを参加したと訳すかどうか。私もこの話題をHTWに投稿し、向こうの連中の意見を聞いたのですが、結局演奏したとは書かれていない、ポスターに書かれていたとか、会場で紹介されたと言う程度だろうと言うことでした。でも、会場にDuaneがいて演奏を聴いていた可能性は否定できないですよね。

Laylaがその日から演奏され始めたのはTampaに向けてのリハーサルと言う説、私もそう思います。
TampaでのDuaneについては、Key To The HighwayでOpen Eチューニングに変更、Why Does Love Got To Be SO Sad? でレギュラーに戻した際にチューニングが不完全だった所為でしょうか、音が外れているように聴こえるのが残念ですね。それだけに、12/2 Syracuseでの演奏が残っていないか、未だに皆探しているのでしょう。是非、どこかで眠っていて日の目を見る日が来ることを祈っています。


Satoさん、marsさん

お二人とも、深いっ!深過ぎるっ!!
恐るべし、お二人の洞察力♪

なんか、ここ数年わたすが忘れていた「何か」を
此処の板で見つけた様な気がするっ!

先ずは、「うぎゃぉ~~ん!」・・・と吼えてみます♪(爆)

marsさん、情報ありがとうございます。

HTNのECインタビューはまったく知りませんでした。読みましたが面白いですね、これ。
セント・ルイス音源からはデュアンの音は聞こえないですよねえ。トリップ中なら幻聴が聞こえるかもしれませんが。
それにしても、showed up って何でしょう(笑)

>AllmansのローディーだったRed Dogは12/1と12/2の2回だけと言っていますね。
このことから、Allmans関係者の間では、その2回のみと言うのが定説になっています。

そうでしたか!
「12/2デュアン参加」については、一時12/1のタンパ音源が、12/2のシラキュース音源として出回ってたことがあり、自分の中では、疑惑感ありありだったのですが、Allmansのローディーの証言があったのですね。こういうのは裏方さんの言葉の方が信用できますから。少なくともECより(笑)。

どこかに音源眠ってないですかねえ。少なくとも録音した人は絶対いるはずです。
タンパも複数ソースが出ましたし、最近は、N.ショーン参加のバークレー公演も別ソースが出てきました。夢だけは捨てず「その時」に備えて身を清めておこうと思います(無理ぽ)。

タンパ音源はあまり気にせず聴いてましたが、私のいい加減な耳で聴いてもピッチが変なところがありますね。まあ、デュアンの音が聞こえるだけで失神ものなので。(^^;

貴重な情報と「Laylaタンパ予行演習説」?への賛成、ありがとうございました。

p.s.
Steps Ahead Reunion ビデオ、宝くじ的中程度の確率ですが、あったら速攻連絡します。
ただ何せ、ビデオの保管状態がMOTHERS RECORDS店内状態なもので、ちょっと時間がかかるかもしれません。m(__)m

すろはんさん、ども。

Layla演奏日がある時期に集中してるのに気づいたときは「うぎゃぉ~~ん!」でした(爆)。

「そんなの常識じゃん」だったら泣きます(爆)。

ドミノス音源とくれば、スパごとき遅れて来る者は、口挟む余地なし!と諸先輩方の叱責を感じながらもこの音源については挟ませてください(爆)。

この 11/29 Painter's Mill 音源、私、スパは一番好きです!(言っちゃった、恥ずかし 爆)

昨年1月初旬、忽然と DIME の世界(爆)に舞い降りた時から、遅ればせながらのスパでも完璧な虜となりました。

或る意味、Duaneさんとの共演の日よりも、若き ec の疾走感、バンド充実感を楽しめる私です(バチ当りスパ 爆)。

駄文、すんません~
Satoさん、marsさん & すろはんさんカキコまでの今でも、許してもらえんかも~~

そのくらい、スパはペインターズが好きだ~~

(P.S. Satoさん、TinkerBell の Layla 頭はフェイド・インでしょうか? もし、開演アナウンスから収められていたら、スパこれから上京しまっす!)

スパさん、ども。

>この 11/29 Painter's Mill 音源、私、スパは一番好きです!

私も一番好きです。その後アタッカで続くベルボトムで失禁します(爆)

タンパのデュアンとのバトルには恍惚とさせられちゃいますが、
しますが、Painter's Millの超絶インプロ疾走感は凄いです。
駄文だなんてとんでもない!

TinkerBell の Laylaも頭はフェイドインです。
ていうか、Dimeに上がってます(爆)
+dominos で検索すると出てきます。

オレもペインターズが好きだ~~!!!!!!

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