Dylan 1965年 TVインタビュー完全版 / Dylan Speaks(DVD)
こんなものまで見れる時代になりましたか。
1965年12月3日、サン・フランシスコの KQED TV で行われたテレビ・インタビューの完全版。
●「あなたは、自分を歌手と詩人のどちらと思いますか」という質問に、 a song and dance man (歌って踊れる芸人です)と答えた、ボブ・ファンには有名なやりとりが見られるインタビューで、映像・文献の両方で繰り返し引用されてきたものです。
全51分。画質は極上で、ディラン入場から退場まで収録した完全版。メニュー画面も奇麗で、6つチャプターが打たれてます。
ディスク・ケース内側の Toby Gleason のシンプルな解説によると、2インチのオリジナルマスターテープからのデジタル・リマスターだそうです。商品としては申し分のない完成度です。おまけに安い。
ただし、リージョン1&4で、通常の日本製DVDプレイヤーでは見れません。まあ、見る方法はいろいろあるので(笑)
●字幕はなく、自分の英語力では、質問者の発言はもちろん、ただでさえ早口でモゴモゴ喋るディランの応答を一発で聞き取る能力はないですが、すぐ理解できるシンプルなやりとりもあります。
このインタビュー映像はスコセッシの大傑作 No Direction Home にも使われてますが(ディスク2のチャプター9)、ディランは、タバコ片手に終始余裕の表情で、質問を軽くいなしながら淡々と進んで行きます。
No Direction Home では、この映像に続いて、1週間後にロスで行われた記者会見のシーンが出てきますが、そこでのディランは表情が硬く、自分をプロテスト・シンガーとして固定して捉えたがるプレスのピントはずれな質問にウンザリした様子で、「フォーク音楽界にプロテスト・シンガーと呼べるのはどのくらいいますか」とかいうアホ過ぎる質問に、
「136人か142人のどちらかだよ」
と完全に投げやりな解答してる傑作シーンが拝めます。
No Direction Home では、このあたりから凄まじいシーンの連続で、例の「Judas!」クライマックスまで突き進んで行くのはご覧になった方はご存じの通り。
●上述の Toby Gleason の解説によると、このインタビューは、音楽評論家 Ralph J. Gleason の発案で実現したものだそうです。Tobyは、Ralph J. Gleasonの息子で、役者さんだそうです。検索したら声優としての活動が多いようです。
とりあえず、内容理解できるよう頑張ってみます、はい。
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