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2007.01.11

武田和命 / ジェントル・ノヴェンバー

 武田和命が好きという方はいらっしゃるでしょうか。

Takeda_1

●ジャズを一番良く聴いたのは、10代後半でした。まあ今でも好きですがマニアには程遠いです。
 弟が山下洋輔のファンで、よく山下トリオのLPを買ってきたので、山下トリオは結構聴いてました。山下トリオのLPの購買率では弟に完敗でしたが。

 ある日、弟が買ってきたのがこのバラード集のLP。武田は山下のコンボで吹いていた時期があったので買ったのだと思います。

 正直、聴いて驚きました。素晴らしかったんで。
 山下のコンボであれほど激しい演奏をしていた武田が、こんなに「優しい」音楽を奏でるとは。

 天下無敵?の名盤、コルトレーンのバラードを最初に聴いたときは、期待が大きすぎたのか、拍子抜けというか今ひとつピンと来ず(今は大好きですが)、自分はバラードならソニー・ロリンズの方が好きだなと思ったものですが、この「ジェントル・ノヴェンバー」というバラード集は最初からフェイヴァリットになりました。

 CDのブックレットに工藤金作氏が寄せた文章によれば、武田は「オレの本当のルーツはロリンズだよ」と語っていたそうです。当時、自分の趣味がバラードに関してはロリンズ寄りだったこともあるかもしれませんが・・・・でも、あまりロリンズっぽくないすね、これ。

●その後、クラシックばかり聴く音楽生活が続き、またロックやジャズにも戻ってきた、ある日、武田が1989年に49才で亡くなっていたことを知りました。何年も聴いてませんでしたがショックでした。

 その時すでにCD化されていてすぐCDを買ったのか、しばらく後にCD化された時に買ったのかは記憶にないです。
 今でも、ふと、このジェントル・ノヴェンバーが聴きたくなります。今回の「ふと」はCD整理中でしたが。
 聴いてると体が溶けそうになります。一番好きなのが、R.ロジャースの It's Easy to Remember・・・いや、全部イイ。

●1979年録音。武田和命(t.sax)、山下洋輔(p)、国仲勝男(b)、森山威男(dr)
 最初に出たLPは、日本フォノグラム系のFrascoレーベルでしたが、武田の死後、新星堂系のOMAGATOKI(オーマガトキ)レーベルがCD化してくれました。今も入手できるのかな?

 LPは今も押し入れの中で眠ってます。

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JAZZ」カテゴリの記事

コメント

あれは、'90年だったか..

記憶が定かでないのですが、スパ 20代最後半のころ、結婚したての嫁はん連れて、西高円寺のライブ・ハウス<アケタ(さん)の店、なんて名前だったような記憶です>にて生まれて初めてフリーキーなJazz の洗礼を受けた時、このお店にこの武田さんのCDが紹介(受付にディスプレイ)されていたような記憶があるのでした~

なんのこっちゃ、意味不明なスパ登場ですんません♪

Sato さんは早熟っすネ!
スパは、Kind Of Blue に仰天し、Jazzを貪ったのは、ちょうど30になったぐらいでした(懐かし 爆)


スパさん、どもです。

まさか、スパさんから、「アケタの店」の名前が出るとは驚爆です。
しかも新婚時に嫁さんを連れて行ってしまうとはスゴすぎる・・・
スパーキーズ殿の隠れた侠気というか一途さに触れる思いです。私の目に狂いはなかった(なんのこっちゃ)。

武田さんは、アケタの店にちょくちょく出てたようで、数少ない現役盤にもアケタでのライブCDがありますね。

ちなみに、私は、ジャズ聴き絶頂期でも「アケタ」には行かず、結局一度も行かずじまいのままです(詫び爆)。
学生時は新宿の「DUG」や「木馬」あたりでごまかしてました。

「木馬」ってまだあるのかなあ・・・懐かしいす。お互い歳が偲ばれますw

うぉ~~っ、「ジェントル・ノヴェンバー」じゃあないですかぁ!!

これ、いいアルバムなんですよね。
武田さんって、洋輔さんとの演奏では非常に激しいものが多いですが、このアルバムは武田さんの心優しい面が出たアルバムだと思います。

武田さんが亡くなられた時は、FM放送で追悼の番組を組んでいた記憶があります。洋輔さんも森山さんも演奏していたんじゃないかしら。でも若くして亡くなられたんですね…。

オーマガトキ盤はまだ手に入ると思いますよ。最近新○堂行ってないですけど…。

ここしばらく、日本人のJazzの名演盤が結構復刻されてて、宮沢昭さんの「いわな」も出ていました。「いわな」のアナログ盤は今やめちゃめちゃ高いんですよ。

>うぉ~~っ、「ジェントル・ノヴェンバー」じゃあないですかぁ!!

うぉ~~っ、「ジェントル・ノヴェンバー」に2つも(爆)コメントが付くとは!
うれしいなあ。

ということで、Kazuさんども。
いいですよね~、この演奏。
CDブックレットにある洋輔さんの一文に、クラシック系の人がこれ聴いて、およそ楽器が出しうる最高の音、と言ったというのがあります(正確な引用は、今、出先なのでできないですが)。
追悼番組があったんですか・・・・・

「いわな」もCD復刻されてたんですね。思わず調べちゃいました。

新星堂は何気にいい仕事します。一部のロックファンに有名ななんば店とか。埋もれちゃってるCDの復刻とか。
横浜の相鉄ビルにあったお店には、クラシックのヤバ目の(笑)ライブ盤がワゴンに詰まってたんで、以前、横浜に定期的に行ってた頃によく漁ってました。今はどうなったかなあ。

ということで一家に一枚、「ジェントル・ノヴェンバー」

武田氏は、エルビン・ジョーンズと共演された
新宿ピットインに足を運んだ思い出があります。

その時におねだりしたエルビンのサインが、
今でも私の宝物のひとつです。
武田さんのサインも戴いとけばよかったなぁ~
でも、寡黙でちょっと怖い感じでした(^^;

「アケタの店」は西荻窪です。今も健在で~す!
「木馬」って歌舞伎町のデカイお店でしたっけ?
だとしたら、もう10年以上前に無くなっています。
私は渋谷にあった「ジニアス」がお気に入りでした。
もう、ジャズ喫茶そのものが懐かしいですね。

It's Easy to Rememberってコルトレーンはもちろん、
私はビリー・ホリデーのにも涙してしまいます。
ほんとエエ曲ですね~。ECにも歌ってほしい(^^ゞ

うわっ、今度は伝説のエルヴィン・ジョーンズとの共演@新宿ピットインの目撃者が!

ということでFujiiさん、ども。ピットインの演奏聴いたなんて羨ましいす。
武田さんは無口だったと本で読んだことがありますが、近寄りがたい雰囲気があったのですね。

「アケタの店」はサイトもありますね。新婚の嫁さん連れて行くような雰囲気じゃないです(爆)
http://www.aketa.org/mise.html

It's Easy to Remember、ホントエエ曲です。トレーンも武田もほとんど原曲のメロディーをなぞるような演奏ですね。B.ホリデイは晩年のやつでしょうか。
私はディランで聴きたいです。無理でしょうけど。(^^;

武田和命ですか、残念ながら生で見た事は無かったです。
LPは何度かJazz喫茶で聴きましたが、いずれも山下洋輔のものでしたから、当然Free Jazz。かなり激しいものだったと記憶しています。

全く関係ないですが、Michael Breckerが亡くなりました。
ご冥福をお祈りいたします。
凄く、本当に凄くショックです・・・・。
どなたか、Mt. Fuji Jazz FestivalでのSteps Ahead Reunion映像@WOWOWお持ちでないでしょうか?

marsさん、ども。
武田和命でコメントいただけてうれしいです。

マイケル・ブレッカーが亡くなったと聞いて信じられない気持ちです。白血病だったそうですがまったく知りませんでした。

自分はマイケルの熱心な聴き手ではなく、むしろ、~70年頃までのミュージシャンにあるものが彼にはない(と感じられた)けど、それは何なのだろう、と思ったものでした。それでも訃報に接するのはショックです。まだ56才です。

訃報と言えば、アリス・コルトレーンも12日に亡くなったそうです。

Mt.フジ・フェスの映像は何度か録画したので、もしかしたらあるかもしれませんので一応探してみます(あまり記憶にないので期待薄ですが)。

武田和命・・・好きです CD持ってます 大切にしています
心が落ち着きます

BEさん、

人が空の星になってしまうのは悲しいですが、
その人の残した物がずっと語り継がれていく
というのは美しいです。

武田和命の立ち姿に憧れて楽譜も読めない私がセルマーのテナーを買ってしまいました。
結局、すぐに中古に出してしまいましたが。
そのぐらい圧倒的なかっこよさがありましたねえ。
青春のほろ苦い経験です。

nagisas funさん、

武田さんの立ち姿をご覧になってるとは羨ましいです。いきなりセルマーのテナーとは凄いというか、和命さんも罪深いです。

うっかり暴走して楽器を買ってしまう体験はギターがダントツだと思うのですが、次に多いのがサックスのような気がします。

viva青春(笑)。

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