クラシック・アーティスト・シリーズ / クリーム
気がついたら手元にありましたw
2DVD+1CD の3枚組。CDは1967年のスウェーデン放送(ラジオ)用のスタジオ・ライブセッション音源で、今までブートでしゃぶり尽くされてきた超有名音源です。この度、ようやく正式にリリースと。
●まずCDから聴いてみました。
比較対象は、ブートCD最初期の STEPPINNG OUT というタイトルのTSP盤(写真左)ですが(これしか持ってないんで)、ジェネレーションの劇的な違いのようなものは感じられません。強いていえば今回(写真右)の方がリズム系の楽器が引き締まって聞こえるくらいですか。
ただ、今回のCDは、TSP盤よりモノラル感が強く、TSP盤は、若干ステレオ・プレゼンスを加えてるように思います。人によっては、TSP盤の方が聴きやすく感じるかもしれません。
とはいえ、ほんのわずかな違いで、演奏に対する評価まで変わってしまうようなことはないです。
●さて、DVD編です。
Disc2 に収録されてる映像から。
(自分はクリームの映像方面はあまり詳しくなく、持ってるの、解散コンサートのライブと、Strange Brew というタイトルの2つだけです)
1 Revolution Club, London(1967)
(1) Spoonful
(2) Tales of Brave Ulysses
(3) Sunshine of Your Love
2 スウェーデンのTV番組(1967)
(Onkel Thores Stuga SVT/SVERGES TV だそうです)
N.S.U
3 ドイツのTV番組 Beat Club(1967)
(1) I Feel Free
(2) Strange Brew
1 は初めて見ました。歓声がないので撮影用のセッションではないかと思います。カメラが1台だけなので目茶苦茶忙しくパンしまくります(笑)。
2 は、残念ながら、Fresh Cream の録音を流用したプロモ風映像で、しかもちょっとお笑い調ですが、ECはテレキャスター弾いてます。わずかですが、実際のライブ時の映像が見れます。そっちを撮影してくれた方がよかったのにねえ・・・
3 は、私でも知ってる有名な物なので省略。フル演奏を正式にDVDで見れるようになったのは初めて?
1のみカラーです。保存状態はまあ良好で、演奏も良いので嬉しいですね、これは。
それから、Disc1 に出てくる「解散コンサート」の映像が、見た瞬間、鳥肌級の極上クオリティのビデオ映像!で挿入されてます。ナレーションではBBCが撮影したと言ってますが、我々が今まで散々見てきたあのぼやけたような映像は、ビデオをフィルムに変換したものだったのかもしれません。何とかブラッシュアップして再発できないものでしょうか。切望します。
●Disc1 の2時間弱のドキュメンタリーは、言葉を失うほど素晴らしい大傑作。クラプトン・ファンなら絶対に見るべきです。これ見て感激しない人は、はっきり言って修行が足りません(何の修行だw)。
私を含め、ジンジャー・ベイカーを嫌な奴と思ってる人も多いかと思いますが、自分は、これ見て、ジンジャーに対する印象が少し変わりましたね。R.スティグウッドが嫌な奴というのは確信が深まりましたw
Disc2 の「余ったインタビュー編」は、興味深い話、つまらない話、クリームと全然関係ない話、色々です。
「解散コンサート」の監督 T.パーマーによると、当時のRAHの支配人がロック嫌いだったこともあり、RAHでの撮影には大きな制約が課されていたそうです。
必見です。凄すぎ。ネタバレになりすぎるのもアレなんで、この辺で。
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