クラプトン日本公演2006 東京8日目
12月6日、日本武道館のセットリストはこちら。
夢のような夜でした。文字にするのが恐ろしいくらい。
この日は、前夜の2階最後方から一転、メンバーの一挙手一投足が見えるようなアリーナ前方で見ることができました。そして・・・
●Got to Get Better in a Little While が終わった後が、明らかにいつもと違いました。いつもなら、そのまま Old Love に入るのに。
ジョーダンの方に歩み寄って、リズムの確認をするようなEC。
いつもと明らかに様子が違う。
「これは来る!」
と思いました。
ジョーダンのリズムとECのギターのどちらが先に鳴り出したか記憶にないです。
ジミ・ヘンドリックスのヴァージョンのように、ゆったりと始まり、徐々に「あの」テーマが浮かび上がってきたときの場内の異様な雰囲気。
拍手、悲鳴、怒号のようなわめき声、雄叫び、突き上げられるこぶし、ホール後方から波のように押し寄せてきた拍手・・・そして、ついにあのダーン、ダカダーン、ダカダーン!
最初のECのソロに大拍手、そして、Well she's walking through the clouds に大拍手。
演奏中はもう夢の中にいるようでして。
ただ、Little Wing を演奏してるECバンドと、茫然と聞き惚れてる自分がそこにいるだけ。
●終演直後に覚えてたのは、デレクが、Layla アルバムのデュアンのソロのほとんど完コピでソロを取ったこと、ECだけだったヴォーカルが、最後のコーラスでECとドイルのダブル・ヴォーカルになったことくらい。
覚えていたのはそれくらい。音源を聴けば何か思い出すかもしれませんが・・・
エンディングはドミノスのスタジオ・ヴァージョンと同じような終わり方でしたが、曲のエコーが消えかかる前に、ジョーダンが、Motherless のカウントを始めて、次の曲へ、という感じでした。
終演後は、いままでのコンサート終了時と明らかに違うというか。何ともいえないボーッとした余韻がずーっと残ったまま、みたいな感じで。夢の夜でした。
もちろん、この日は他の部分も素晴らしかったです。でも、これしか書けません。ごめんなさい。
(「覚えてた」と思ってた部分ですら実は・・・)
●数時間後、さる方のご厚意で録音を聴かせていただいて、自分が何も聴けてなかったことに愕然としました。
曲の構成がどんなだったかなんて、もちろんあやふや。ジョーダンが叩き出すのは、あのドミノス版 Little Wing のたたみかけるような付点リズムの後だったこと、2度目、3度目のECのソロの素晴らしこと、いつもやんちゃ坊主みたいなドイルが感動的なくらい素晴らしいソロを弾いたこと・・・
冷静に聴き返してみて、ツアー初登場で、いきなりこの高み。ガイジンさんはこんな時、Outstanding! と言うのでしょう。
じらされに、じらされて、ようやく聴けました。初登場でここまでの演奏をしてくれるなんて。ECは本気だったんですなあ。そして、感動的なツアー初演の目撃者となった日本のファンは幸せです。
●あと2公演ありますが、自分は都合であと1つしか聴けません。「あと1つしか」、なんていったら神様に怒られますかな。
ジャパン・ツアーが始まる前は、「3、4公演行けば充分」なんて考えてたのに、気づいてみたら、武道館7公演見ることになってるんですから。
残された1公演、もし、Little Wing をもう一度聴けるなら、今度は冷静に聴いてみたいです。できるかどうか怪しいですが。
P.S.
青版プログラムようやく買えました!>○○さん、ありがと。(^^;
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