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2006年10月の記事

2006.10.30

Cream / Whisky a Go Go (Mid Valley)

* for a simple review in English

 最近あまりブートも買わなくなりましたが(特に、特にオーディエンス物については、例のP2Pで速攻入手できるので)、予期せぬようなレア音源だったので、久々に買ってみました。67年9月4日、LA の Whisky a Go Go でのライブ。オーディエンス録音で2CD。

Gogo1_2

 差し込みの表カヴァーの裏にオープンリールテープの写真が誇らしげに?写っているのでおそらく、マスターからのCD化ということでよろしいのではないかと思われます。

Gogo2

 小会場でのライブなので、EC の MC がはっきり聞こえ(良く喋ってます)、聴衆の雰囲気も良く分かります。
 ヴォーカルがややオフ気味で、バンド全体のサウンドが混濁気味なので、ボード並というには正直イマイチかなと思いますが個々の楽器の音は良く捉えてるのではないかと。当時の録音機材を考えれば、Creamの オーディエンス録音としては上々の部類だと思います(68年のダラス音源ほど聴きやすくはないです)。
 まあ、ECのギターソロを聴くには充分過ぎるでしょう。

 Stepping Out はいつ聴いても圧倒されますが、この日も凄まじいです。猛スピードの Rollin' and Tumblin' も強烈。Train Time の冒頭に猛烈ソロあり。

 Cream 時の EC の凶暴なソロが好きな人にはお勧めかと。


Cream / Whisky a Go Go (Mid Valley 365/366)
Disc1
1 opening
2 N.S.U
3 Tales of Brave Ulysses
4 Sitting on the Top of the World
5 Sweet Wine
6 Rolling' and Tumbling

Disc2
1 opening
2 Spoonful
3 Sunshine of Your Love
4 Sleepy TIme Time
5 Stepping out(incomplete)
6 Train Time
7 Toad
8 I'm so glad

2006.10.29

サディスティック・ミカ・バンド / NARKISSOS(ナルキッソス)

●こんなアルバムが今年聴けるなんて去年誰が予想したでしょうか?

 正直、キリンビールのCF用に、木村カエラのヴォーカルで、サディスティック・ミカ・バンドがリユニオンして「タイムマシンにおねがい」を新たにセルフカヴァーしたときには、かなり仰天しました。もちろん喜び。

 ぜひ発売して欲しいと思い、しばらくして iTune Music Store で発売されたときは、当然、速攻で購入(発売後しばらくチャートの1位を維持)。

 だけにとどまらず、なんと、フル・アルバムまで作ってくれちゃいました、彼ら。
 当然買わないわけにはいかんでしょう。DVD付き初回盤。当然でしょうw

NARKISSOS (初回限定盤)(DVD付)
NARKISSOS (初回限定盤)(DVD付)

 CD背表紙には、サディスティック・ミカ・バンドとありますが、フロントカヴァー下部にある英語のバンド名は、Sadistic Mikaela Band
 タイトルの NARKISSOS の意味についてはこちらで。
 

 2曲収録のDVDは、「タイムマシン」の方で、来年公開予定という映画の短い告知ビデオで、スッピンでマイクに向かう貴重なカエラちゃんが数秒見れたりするので、「ミカバンド何それ?でもカエラちゃん大好き」の人もお買いになってはいかがでしょうw
(ただし、すべてのヴォーカルがカエラちゃんではないので念のためお気をつけを)

 余談ですが、カエラちゃん、TV神奈川の伝説の名番組 sakusaku の頃に比べるとかなり痩せましたねえ。10代後半の女の子特有のポテっとした肉付きが数年でスーッと落ちる、あの感じです(イヒヒヒ、エロオヤジ丸出し)。

 DVD には特報告知が入っていて、来年、井筒和幸監督で映画が公開されるそうです(by シネカノン)。いったいどんな代物を見せてくれるのでしょうか。

●で、肝心のアルバムですが。

 メンバー達が思い思いに好きなことをやった、という印象で、あの「黒船」のような、強烈な統一感はないです。track4 の The Last Season なんて、ミカバンドというより、幸宏のソロ作のよう。

 作詞/高橋・作曲/加藤で、加藤がヴォーカルをとる in Deep Hurt はちょっと浪花節感?入ったメロディですが、詩も良くてホロッときます(おじさん達しか分からない哀感といいますか)。Heart でなく Hurt というところがまた微妙で。

 track10 の NARKISSOS は、「黒船」の「黒船(嘉永六年六月四日)」を思わせるようなインストゥルメンタル曲で、その後で、「タイムマシンにおねがい(2006 version)」が始まると、かなり違和感を覚えます。

 「タイムマシンにおねがい(2006 version)」は、CD裏面の収録曲リストには、Bonus Track と書かれてますが、この扱いは完全に正しいと思います。
 「タイムマシン」のためにリユニオンしたら、メンバー同士で創作衝動が涌いてきて、「タイムマシン」とは別に、一つのアルバムができちゃったように、私には思えますが、いかがでしょう。

 「黒船」のような大傑作ではないと思いますが、佳曲揃い。曲はポップですがアレンジがかなり凝っており、聴けば聴くほどいろんな発見がありそうです。
 個人的には、Tumbleweed が一押し。

 満足。

2006.10.25

ルツェルン・フェスティバル・イン・東京 2006

ルツェルン・フェスティバルの引っ越し公演に行ってまいりました。

Lucerne2006tokyo_1

  10月18日 於サントリー・ホール
  アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団
  ブラームス・ピアノ協奏曲第2番(ピアノ:ポリーニ)
  ブルックナー・交響曲第4番

 クラオタの方々には周知すぎるものの蛇足ながら説明しますと、このオーケストラは、スイスのルツェルンでのフェスティバルの期間だけ、ヨーロッパの著名オケ等のメンバーと、普段はソリストとして活躍してる奏者が集まって結成する、まあスター軍団というやつで、常設のオーケストラではありません。
(今回は、本拠のルツェルンでやるときよりメンバーは落ちましたが、それは仕方ないでしょう)

 ということで、大変有名なフェスティバルですが、例によって、チケ取り合戦、値段高に萎えて、全然行く気無かったのであります。

 ところが。

 直前に、スカパー!のクラシカで、このフェスティバルのドキュメンタリー(『トスカニーニからアバドへ~ルツェルン祝祭管弦楽団の歴史』)を見て邪悪な欲望がむくむく沸き上がって来ました。

 「行きたいな・・・・」

 もちろんここ数年、毎年NHKで放送されている公演が素晴らしかったというのもありますが(DVDも数枚出てます)。とはいえ、公演直前に残ってる席は、一番高い席しかなく・・・

 行っちゃいましたw 財布号泣。我がイベント出費歴では、2002年W杯準決勝に次ぐ第2位にランクイン。トホホ。

●で、感想。

 ブラームスはあまり好きな曲ではなく、自分から聴きたいと思うことはあまりないのですが(オイオイ)、残念ながら今回も冷めた聴き方しかできませんでした。昔は好きな曲だったんですけどねえ。 
 正直、もうかなーり前にFMで聴いた、ポリーニ/サヴァリッシュ/N響の公演の方がスリリングで、自分の印象ではその時ほど夢中には聴けなかったです。

 ただ、第3楽章のチェロのソロ主題再現の前あたり~主題再現後しばらく(適当でスマンです)、ピアノの弱音が続くところは非常に美しかったです。

 ブルックナーは、ブルックナーらしくない?ブルックナー。金管がガンガン鳴りまくるような、ゴツゴツしたブルではなかったですね。

 第1楽章、トレモロの冒頭からクレッシェンドしていき、オケの全奏で主題が鳴る箇所でも、トランペットはさりげなくオケに加わる感じで、ファンファーレのようにド派手に鳴ることもなし。ちと物足りないくらい。

 ただし、オケのテンションは超強烈。

 びっくりしたのが、第3楽章のスケルツォ主題が戻る直前の箇所で、アバドが、「これでオケがついてこれるんかいな?」、と思われるような猛烈なアッチェレランドをかけること。名手揃いの木管セクションが必死にそれに応えるあたり、見ていてかなりスリリングでした(実際、弦楽セクションも含めて縦のアンサンブルは結構乱れてましたが)。

●終演後は、オケが退場してから、アバド1人だけ呼び出されること2回(いわゆる一般参賀)。大変感動いたしましたです。
 まあ、音楽なんで好みはあるでしょうけど、この演奏聴いて不満ありありという人は、正直音楽聴くの止めた方がいいんじゃないのみたいな。

 出費のことは忘れましょ。

 クラシカで見たドキュメンタリーによると、世界中の大都市から招聘要請があるそうです。引っ越し公演は、去年がローマ、今年は東京。来年はニューヨークと。
 つうことで、このオケ、基本的には、8月にルツェルンでしか聴けません。あとは引越し先までお付き合いするかのどちらか。

 アバドは今年73才、健康状態が常に心配されますが(胃癌で胃全摘。復帰直後はショッキングなくらいの激やせ)、元気そうでした。

 終演後、会場を出るとオケのメンバーもちょうど出てきたとこ。ヴィオラのクリストが捕まってサイン攻めにあってました。ニコニコ応じてましたがw

 出来ればルツェルンまで聴きに行きたいな。無理だろけどw

 でした。

2006.10.22

クラプトン日本公演2006 カウントダウン1(セットリストを振り返る)

 カウントダウン2以降があるかどうかわかりませんが、とりあえず、2006-2007ツアーのセットリストのおさらいをしてみましょう。ツアーのセットリスト全体はこちらをご参照ください(USツアーのみ)。

1 ツアー当初

 最新アルバム、Back Home の発売からしばらくして始まった当ツアー。
 
 ECの常ですが、ツアー開幕当初は最新アルバムからの曲が結構演奏されてました。
 ツアー・ブックには、WORLD TOUR 2006/7 としか書かれていませんから、公式には Back Home Tour と呼ぶのは間違いだと思います。日本公演のチケットにも Japan Tour 2006 としか書かれてません。

 ただし、ドイツ公演のチケットには Back Home の文字がありました。

Ec2006ticket

 Back Home 収録曲 で、演奏された曲を振り返ってみると、

 So Tired
 Lost And Found
 Run Home To Me
 Revolution
 Back Home

 と 5曲が演奏。ただし So Tired と Back Home 以外は日替わりで、しかも、その2曲以外はあっという間に消えましたw

 ドミノス曲は、Anyday と I Am Yours がツアー当初から登場で、ファン狂喜。どちらもデレクのスライドを前提に登場したのは明らかでしょう。
 ただし、Anyday は Let It Rain と日替わりだったりで。5月にして、「半年後に自分が行く日に Anyday が聴けるのかガクブル」といった早すぎる心配も。

 Got to Get Better in a Little While は、前回ツアーからの継続登場。

2 消えた Back Home 収録曲

 So Tired と Back Home 以外はあっという間に消えました。オイオイ!

 代わりに登場したのが、Let It Rain や Bell Bottom Blues、そして前座のR.クレイを参加させての Old Loveですが、現在まで残っているのは Old Love だけ(Let It Rain はその後ちょこっと再登場)
 Bell Bottom Blues に至っては殿ご乱心的に登場し、演奏も生煮えのまま即消滅。オイ!

 そして、ついに7月18日ブダペスト公演からは、So Tired も消滅。オイオイオイオイ・・・・・トホホ

 Back Home 収録曲以外で、当初演奏されながらツアー初期に消えた曲は、Milkcow Blues

3 おっとビックリ何十年ぶり登場曲・復活曲

(1) Why Does Love Got To Be So Sad

 これに狂喜せずに何に驚きましょう。5月23日のRAH公演で初登場(ただし毎公演は演奏されず)。

 生で演奏されるのは、たしか1975年のワールドツアー以来31年振り(だったと思う)。しかも、デレクとの美しいギターの絡み合いが聴け大いに喜ばせたのもつかの間、6月4日のシュトゥットガルト公演を最後に消滅。オイ!

(2) Further On Up The Road

 狂喜はしないものの、「なんと、それできたか!」と思わせたのが、これ。
 演奏されたのは80年代のツアー以来だと思います。6月20日のプラハ公演から登場し、USツアー開始後も続く。

 ただし、アレンジは以前のアップテンポのバージョンとは全く異なり、ミドルテンポのボビー・ブランド・ヴァージョンで、個人的には結構気に入ってます。

(3) Anyday

 10月4日のボストン公演2日目から、ずーっと演奏されてきた Everybody Oughta Make a Change(これもデレクのスライドが生えるレア曲)に代わって久々復活。気まぐれエリック。現在に至る。

(4) Key to the Highway と San Francisco Bay Blues

 10月18日、アラバマ州バーミンガム公演で、これだけは最後まで不変と思われた、Back home & I am Yours に代わり突然登場。あーあ、Back Home まで消えちゃった・・・・ついにBack Home 収録曲ゼロ・・・

 前者のヴォーカルは2人で分け合ってますが、もう1人は誰?
 後者では、ドイルがハーモニカを吹いてますが、なんと、EC自ら、KAZOO(ブーブーなるオモチャみたいな笛)まで吹いてます。トホホ。

 個人的には、Back home & I Am Yours のコンビの方がずっと良いですなあ・・・


 ということで、来日公演でのセットリストはまだまだ油断ならん、といったとこであります。Why Does Love Got To Be So Sad 復活希望!

 下の写真(クリックすると拡大版が見れます)はツアーブックの最終ページに載ってる写真です。黒のストラトばかりですが、ES-335が一本見えます。ES-335は、10月18日のバーミンガム公演の一部で実際に使用されました。

Ecguitar2006

 でした。

2006.10.15

ブラインド・フェイス London Hyde Park 1969 DVD のピッチについて

 9月21日に当ブログに書いた、Blind Faith London Hyde Park 1969 のDVDですが、本日はそれについて、ちょっとトリヴィアなネタを。

London Hyde Park 1969 (Ws Dol)
London Hyde Park 1969

 このDVD、ピッチが狂っているという意見を方々から耳にします。
 この件に関し、ギター奏者でECファンの私の友人に、真偽のほどを確認してもらいました。
 まず、演奏曲目を確認しておきます。

1 Well All Right
2 Sea of Joy
3 Sleeping in the Ground
4 Under My Thumb
5 Can't Find My Way Home
6 Do What You Like
7 Presence of the Lord
8 Means to an End
9 Had to Cry Today

 それから、このハイド・パーク公演。以下のような数種の音源で聴けます。

1 当DVD
2 Bootleg
3 Steve Winwood の4枚組アンソロジー The Finer Things

 3については、発売が10年ほど前で、しかも収録されてるのは、Sleeping in the Ground と Under My Thumb の2曲のみです。

Winwood_1

 2については、友人には、Live in HYDE PARK 1969(Mid Valley)で聴き取りしてもらいました。

●さて、結論ですが、なかなか興味深いものでした。
(少々蛇足ですが、ここでいうピッチとは、演奏時間の速い遅いでなく、音程の高低のことです)

 DVDの演奏部分は、

1 Sleeping In The Ground 以外は、すべて半音近く低い(!!!!!)
2 Sleeping In The Ground のピッチはほぼ正常ピッチだが微妙に高い
3 クラプトンの運指を確認する限り、移調して演奏していることはない(チューニングもレギュラー)
4 Do What You Like のドラムソロの直前(繋いでいる?)に若干ピッチが狂うように聞こえる

だそうです。

 では、他の音源がどうかといいますと。

 まず、ブートレグの Live in HYDE PARK 1969(Mid Valley)。
 正常なのは、初めの3曲(Well All Right、Sea of Joy、Sleeping in the Ground)だけで、他は、半音ほど低い(DVDよりは微妙に高いがほとんど同じ)

 そして、ウィンウッドのアンソロジー収録の2曲は、さすがというか、2曲とも正常ピッチだそうです。

●以下は、想像に過ぎませんが、このピッチ狂い、映像に合わせて、音源を修正した結果生じたのではないかと。

 つまり、映画用のカメラ、しかもマルチカメラで撮影した映像を編集をした結果、映像部分は実際の演奏時間とは異なる映像ができあがってしまい、それに合わせてレコード会社が録音したマスター音源を合成していったため、ピッチが狂ったのではないか、と。
 DVDを見ていると、音と映像が微妙にずれてる箇所が散見されます(もっともこれは、かなり最近の音楽DVDでも時々あります)。

 ウィンウッド盤の2曲のピッチが正常ということからすれば、音だけは、正常ピッチのマスターテープがレコード会社の倉庫に眠っているのはほぼ間違いないような気がします。
 おそらく、それが公式に出ることはないでしょう。ブートで掘り出される可能性はありますがw

 と、いうことで、やはり、色々問題のあるDVDですが、こうして見れるだけで幸せ・・・・ということで。

 この項、Special Thanks to Mr.S でした。

2006.10.09

ちょっとハーディング指揮マーラー・チェンバー管公演に行ってみました

 ヨイトマケの次はクラシックと節操なしw

●チケ取り合戦や値段高に萎えてほとんど行かなくなった外国オケの来日公演ですが、久々に(2004年のハイティンク、ドレスデン国立管以来)行ってまいりました。
 ダニエル・ハーディング指揮、マーラー・チェンバー管公演。演目は、モーツァルト最後の3つのシンフォニー。10月6日、オペラシティ・コンサートホール。

Harding2006_1

●ハーディングのモーツァルトは、録音では、CDの「ドン・ジョバンニ」(最近DVDが出ました)と、DVDになってる「コシ・ファン・トゥッテ」(6月にW杯見に行ったついでにウィーンに飛んで生見しちゃいました)しか聴いたことがなく、前者は◎、後者は生もDVDも△という感じで微妙な印象。
 BSで見た2006年ザルツのガラ・コンも、ウィーン・フィルとの相性が?という感じだったので、「果たして手兵オケとやるシンフォニーだとどうなのか」と半信半疑で出かけましたが・・・・

●結果は◎グリグリに派手な花丸つけたくなるような快演で、「ウヒヒヒ、やっぱハーディングは良いわ!」と帰宅したのありました。

 オケの編成は、トランペットとティンパニが古楽器という折衷編成で、弦楽器も古楽器の奏法をかなり取り入れたスタイルなので、全体的にかなり鋭角的な響き。
 惰性で弾かせてる感ほとんどなし、のように考え抜かれたアーティキュレーション、フレージングが素晴らしい効果を上げてました。
 「ジュピター」の終楽章コーダなんて、今まで聴いた全演奏の中でも、我がランクで最高峰。ホルンの強奏、ティンパニーの強烈な前打音・・・、もう失神寸前。

 ただ、響きの豊かなまろやか系の演奏が好きな人は×かもしれません。

 展開部も含めて反復したので、各曲とも所要時間約45分。でも退屈感なし。ちょっと疲れましたがw

●面白かったのが、Vaトップの女性(プログラムのメンバー表によると、Friederike Latzko)。演奏中、にっこり笑ったり、あちこちのメンバーを見て笑いかけたり。後ろのメンバーにまで振り返ったり。日本のオケには絶対いないタイプ。

 それから一発出たブーイング。彼ら余裕綽々で、「おー、あんた俺たちの演奏お気に召さない?スマン、スマン」てな感じで、舞台上爆笑に近い笑い。

 終演後は、即売CDとプログラム買った人にはサイン会ありということで、ロビーは長蛇の列。
 春先の東フィルの公開リハの時もサイン会があり、自分はそのときにサインもらったので遠慮しましたが、省略版のこんなサインしかもらえなかったはずですw

Daniel_signature

 オフィシャルサイトのMessageページで見れる本格的サインと比べてみましょう。

●NHK-BS2で10月14日深夜にNHKホールでの演奏が、10月28日深夜に2005年スカラ座での「イドメネオ」がそれぞれ放送されるので楽しみです。
 DVDに焼きっぱなしでろくに見てなかった数年前のサントリーホールでのベートーヴェンもちゃんと見返しましょ、っと。

 オフィシャルサイトには日本語ページもあるので、そのうち日本ツアーについての情報も載るかな。

 でした。

2006.10.07

「ヨイトマケの唄」

 先日書いた、細野晴臣の「東京シャイネス」初回盤に収録のハイド・パーク・ミュージック・フェスティバル@狭山の中で、細野氏が、1曲目の「ろっかばいまいべいびい」を歌った後、今のは西岡恭蔵に捧げますと言い、続いて2曲目、私の大好きな「僕は一寸」を、「次の曲は高田渡に捧げようかな」と言って歌い出したのには少し驚きました。テレビで放送されたときは、この2つのトリビュートの言葉はカットされていたので。

 ということで、ふと久々に、映画「タカダワタル的」に収録されている高田渡晩年(2003年)の下北沢スズナリ公演が見たくなり、DVDを見たのですが、ゲストで登場した、蛭子能収の歌う「ヨイトマケの唄」を聴いて泣いてしまったのでした。細野→高田→蛭子(美輪明宏)という連鎖も摩訶不思議?ですが・・・

タカダワタル的 memorial edition
タカダワタル的 memorial edition

 私、恥ずかしながら、この「ヨイトマケの唄」、誰が歌うのを聴いても泣いてしまうんですな。

 蛭子さんの歌は、正直、音痴×リズムぐたぐたで、バックが合わせるのを苦労しているくらいですが、聴き手を揺さぶる説得力はすごい。つくづく音楽というか「うた」の力というのはスゴイのだなあ、と。

 なんかとりとめのない書き込みになりましたが、今週はちょっとバテ気味でして。体調よろしくなし。
 書きたいことは無秩序にチョロチョロあるので、連休に少しでも書ければ。
 

2006.10.01

買い物とストレス発散

 ちょっと雑談を。

 昔から、女の人の買い物衝動はストレス発散だ、というような意見をよく耳にしたものです。
 服を買いまくり、後で「なんでこんな服買ったの?」となり、実際は着ないとか。
 こんな話を聞く度に、「ふ~ん」って感じでしたが。

 でも、今はよーく理解できるのであります。
 ネット通販じゃ、ほぼ何でも買えます。特に自分の射程範囲のCD、DVD、本。コンサートのチケットだって、検索してポチっと。

 お店を歩き回って、どこにも在庫がない、なんて徒労とは無縁。実際に店を回れば交通費だってバカにならないのに対し、通販なら、少し買えば送料だって無料。

Netshopping

 しかし。
 未聴、未見、未読のブツがたまりにつれ、ふと自問するのであります。


  「ほんとに聴きたくて、見たくて買ってるの?」


 時々、聴くために、見るために、読むために買っているのか、買うこと自体が快楽なのか分からなくなるのであります。最近じゃあ、行ける見込み極小の海外のコンサートのチケットまで買ってあとで困る始末(もうアフォかと)

 とはいえ、今日も、PCで通販サイトを巡り、ポチ・・・

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