ポリーニ、ほぼ30年ぶりのモーツァルト・ピアノ協奏曲録音
ポリーニのモーツァルト録音が出ました。これは事件です。
なんと録音は、ベームとの76年の19番、23番以来、ほぼ30年ぶり。
76年の録音も、ファンには好評で「名盤」として語られることが多いと思いますが(ホントかw)、正直私は、「私、ポリーニ、頼まれたお仕事もちゃんとやります」的な感想しか持てませんでした(ポリーニがベームとの共演を望んだと伝えられることがありますが、正直、「ホントかよ?」って感じで)。もちろん悪くはないですが、なんとも凡庸というか・・・もっといい演奏たくさんあるじゃないみたいな。
さて、2005年の新録音。曲は、17番、21番で前回との重複はなし。指揮者なしでポリーニの弾き振り。ライブ録音(21番の最後に拍手あり)。
今回は、以前のポリーニの録音、特にソロ曲の録音でしばしあった、マイクがオンで乾いたようなピアノの響きとは無縁で、非常に美しい音が聴けます。ウィーン・フィルもこぼれ落ちるような音色で、特に木管には惚れ惚れします(ちょっと前に出すぎに鳴りますが)。
でもねえ・・・・どうも、私は、このモーツァルトに夢中になれない。旧録のように「営業」(失礼)でやってる感じはないんですが。
陳腐な表現になりますが、ポリーニは「響きのコントロール」で聴かせるピアニストで、「音のニュアンス」で聴かせるピアニストではないのでしょう(今更ですが)。聴き手を驚愕させても、恍惚させることはできない、というか。
ベートーヴェンだと、ワルトシュタイン、ハンマークラーヴィア、32番あたりが素晴らしいのに対し、31番の味気ないこと(古いなあ・・・)。
ストラヴィンスキー(「ペトルーシュカからの三章」!)、バルトーク(彼は3番の録音に興味を示さない)、シェーンベルク(古いなあ・・・)、え~あと、一応ドビュッシーも加えましょう・・・・では聴き手を驚愕させても、モーツァルト、シューベルト、シューマン、ショパン(エチュード除くw)なんてところだと、「う~ん・・・」となってしまう。そういえばラヴェルはあまり(ほとんど?)弾かないような。
なんか貶しちゃったみたいですが、素晴らしい演奏ですよ(オイオイ)。
ただ、個人的には、今話題のドラマの主人公にならって、
「ポリーニじゃなくて、バレンボイムなんだよなあ、若い頃の」
「ポリーニじゃなくて、カーゾンなんだよなあ」
と、呟いてしまいますが。
ま、もうちょっと聴いてみますわ。iPodにも入れましたんで。
蛇足ですが、このCDのカヴァー味気ないですねえ。フォトショップ使って30分でやったやっつけ仕事みたいで。写真の頭の上部は無神経に切れてるし。
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