「見切れ席」で遊んでみる
先日、ロンドンのロイヤル・オペラに行った・・・もといサイトを眺めていたら、チケット購入時に、座席をかなり詳細に確認できる Interactive Seating Plan というものがあり、とても有益で、しかも面白いので感心してしまいました。
要は、大まかな席割りと、要所要所の座席からの舞台への視界を示してくれるもので、あちらのコンサートやイベントでよくある、Obstructed View または Restricted View (いわゆる見切れ席)が実際にどんなものか、ヴァーチャル体験できます。
ページ全体はこんな感じで、劇場内部のエリアを左上で選ぶと、下に、そのエリアの拡大図が出てきます。で、その拡大図中、赤枠で囲われた席をクリックすると、その席から舞台がどのように見えるか、右上に写真で示されます。
たとえば、最上階エリアの Lower Slips を選び A列92番 という座席をクリックすると、こんな感じ。
見切れ具合は、手すりが完全に視界にかぶってしまう状態から、前の人の頭がちょっと視界の下にかぶるような状態まで、様々です。思わず遊んでしまいました。
チケット購入の際も、選んだ席について、Information という注意書きが出ることがあり、
「肘掛けがありません」
「壁で視界が遮られます」
「前の人の頭がかぶります」
「高所恐怖症の人には向いてません」
なんて笑えるものまで様々。
さらに、椅子の形状まで写真で確認できて面白すぎ。
日本でも、チケットぴあ、e+といった大手チケット販売業者でネット購入する際、今では、座席番号や、エリアを確認出来るようになってますが、ここまできめ細かいものはないです。以前などは、チケットが来るまで座席がどこなのかまったく分からなかった位ですから、改善されているということなのでしょうけれど・・・
とはいえ、ロックコンサートなどでのチケット販売では、チケットがくるまで席が不明で、まるで宝くじ状態。特に席割りが大ざっぱで、トホホすぎ。東京ドームの最前列席と2階席中段席が、同一価格なんて、悪い冗談としか思えません(座席は抽選です、なんて単なる言い訳だがな)。
あちら(まあ欧米ですが)に住んでる人が、日本のチケット販売方式の酷さを嘆くのを何度か目にしたことがあります。たしかにねえ。あと、日本のチケット販売は送料、手数料高すぎ(あちらでも Ticketmaster は手数料高いです)。
日本のチケット販売業者さんや劇場さんは、チケット売る側だけでなく、観客も「お客」と思う意識があるなら、まだまだ改善の余地ありありではないかと思いつつ・・・・・・
« エリザベート・シュワルツコップ死去 | トップページ | ダルムシュタット脱出 »
「クラシック音楽」カテゴリの記事
- 第20回サイトウ・キネン・フェスティバル松本のオーケストラ・コンサートを聴く(2012.08.27)
- ベルリン・フィルから日本の人たちへのメッセージ(2011.03.17)
- こんな時でも音楽を聴いた / ティーレマンの「ミサ・ソレムニス」(2011.03.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント