ディラン / モダン・タイムズのボーナスDVD
ディランの「ラブ・アンド・セフト」(Love and Theft)以来、5年ぶりの新譜「モダン・タイムズ」(Modern Times)が出ました。通販予約してた私の所にも、ちゃんと8月30日に配達されてきました。
本当は新作部分について語るべきなんでしょうけれど、ちょっと面白いことがあるので、本日はそのネタで。
初回限定盤には、前回同様ボーナスDVDがついていて、その内容は、
1 World Gone Wrong 収録の Blood in My Eyes のプロモビデオ(1993)
2 98年グラミー賞受賞時の Love Sick ライブ
3 Things Have Changed のプロモビデオ(2000)
4 映画「ボブ・ディランの頭の中」(原題 Masked and Anonymous)の Cold Iron Bound の完全版(2002)
です。
問題は、2の98年グラミー賞での Love Sick のライブ。
ディラン・ファンの間では超有名ですが、演奏中、上半身裸で、胸部~腹部にかけて SOY BOMB と大書した男が乱入し、ディランの横で変なクネクネ踊りをするという事件が発生してます。
↓こいつですw
今回のボーナスDVD でその時の Love Sick を見てみると、なんと!、SOY BOMB 男の乱入シーンが完全にカットされてました。
日本でもWOWOWで放送された98年のグラミーの録画を、あらためて引っ張り出してきて見てみると、Love Sick の演奏は全体で約5分10秒ほど。 SOY BOMB 男は、2番目の歌詞の途中、演奏開始後、約2分半過ぎのところで乱入し、40秒ほどで「始末」されます。
始末シーンは、上手く中継に移らないように処理されて、SOY BOMB 男は舞台の右側から強制退場させられてる模様ですが、そのシーンは中継には流れてません。
実際は下の写真のような状態だったようです。
乱入時に、ディランが、ちょっと表情をこわばらせて、「なんだこいつ?」といった感じで一瞥しますが、演奏は破綻なく進んでいたので、カットするのはもったいないような気がします。
カットによって、DVD収録の Love Sick は2番の演奏がすべてカットされ、いきなりギターソロ部分に飛ぶように編集されてます。結果的に演奏全体の1分強がカットされました。
ちなみに、SOY BOMB 男の正体は Michael Portnoy という「パフォーマンス・アーティスト」だそうです。自分のサイトも持ってます。まさか、この男の肖像権の問題を避けるためにカットしたんでしょうか・・・・やれやれ。
肝心のCDの内容については、近いうちに。
それから、iPod+iTunesのCMにディランが新曲(Someday Baby)歌って登場してますが、SONYが iTunes に参加してない日本では流せない?
Apple本体は、以前にMacのCMで、ディランの Forever Young (なんと Biograph 収録ヴァージョン!)を使ったことがあり、それは日本でも流れましたが、今度はどうなりますやら。
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