ウィーンへ
6/8、ウィーンへ移動の日
●飛行機でウィーンへ
この日の予定は、夜、ウィーンでウィーン・フィルを聴くことだけ。午前中は、日本に送る荷造り。トホホ。
15時過ぎの飛行機に乗るため、午後テーゲル空港へ。前日お会いしたMさんに車で送っていただき、あげく突然の勝手な時間変更にまで応じていただく。初対面なのにただただ恐縮。ありがとうございました。
ベルリン・ウィーン間の移動は、Air Berlin というの格安航空会社の便を利用。ウィーンまで57ユーロと十分安いのですが、自分が購入後しばらくしてサイト見ると、さらに半額近くにディスカウントされておりましたorz
なお、予約後、ベルリン発時間が15分程早く変更になったのですが、その点は、事前にエアメールで連絡がありました。
座席指定ありで、機材はエアバスA320。ほぼ満席。写真はテーゲル空港での搭乗待ち。狭し。
今回の旅で、3会社(dba、Air Berlin、Germanwings)利用した格安航空会社の中では、最もシートピッチが狭く、ぎりぎりに座席の間隔を詰めてるため、通常、機材案内や緊急時の脱出解説などが差し込んである膝前のポケットがない。そのため座席上部がマガジンラックみたいなっていてそこに機材案内などが入れてありました。
サンドイッチ、飲み物の無料サービスあり。ただし、空腹でなかったので自分はもらわず。
こちらも時間は超絶正確、離発着とも遅れなし、というより10分ほど早くついたような気がw 荷物もすぐ出てきました・・・・って単に飛行機が小さくてプライオリティー扱いの客がいないだけなんですけど。(^^;
●シェンゲン協定
このフライトで気になってたのが、出入国審査でありまして。実はEU加盟国を中心に「シェンゲン協定」というものがあり、協定加盟国民(居住者?)については出入国審査が簡素化されてます。ていうか、出入国審査はなし。
しかし、私は、非EU住民の一時旅行者。私の場合どうなるのか??? 移動後すぐコンサートに行くスケジュールだったので、審査で行列、時間に間に合わない・・・なんてことになったらとビビっておったのですが。
結果ですが、なんのこたあない出入国審査はなし(EU圏内を飛びまくってる人には周知のことなのでしょうけど)。
航空会社のチェックイン時に、パスポートを見せること以外は、完全に国内便利用と同じ。ということで、当然オーストリア入国のスタンプは私のパスポートにはないのでありました(パスポートにスタンプ貯めたいアホな私は、ちょっと残念)。
鉄道で国境越えする場合はどうなのかわかりませんが、この辺は、8月に渡欧予定の友人の報告を待ちましょう(○○さん、調査よろしく)。
空港から市内へは、CATという特急を利用。券売機で切符を買おうとしたら、コインの持ち数が足りない。紙幣も利用不可になってる50ユーロ札しかない。仕方なく、少し戻って、買い物して札を崩してから、切符を買ってプラットフォームに降りると、プラットフォーム上の券売機は50ユーロ利用可でした。ちくしょーう。市内に入るのが30分遅れた(CATは30分毎運行なので)・・・
空港からCATでウィーン中央駅までは約16分。そこからホテル最寄駅までは地下鉄。ここで間違って、Sバーンの切符を買ってしまい数ユーロ失う(トホホ)。地下鉄で二駅目の「カールスプラッツ」駅で降りて、トボトボ歩いてホテルにチェックイン。狭いシングルルームでしたなあ(泣)。フロントの人は皆気さくで親切でしたが。
古めかしいエレベーターの周囲に螺旋階段って、ヨーロッパ映画でよく見るあちらの建物。
●ムジークフェラインでウィーン・フィルを聴く
でもって、到着早々、ウィーン・フィルを聴きにムジーク・フェラインザール(楽友協会ホール)へ行く支度。このとき私の頭には、なぜか。
「開演:19時」
という情報がインプットされていました(悲喜劇の始まり)。
荷ほどきしてスーツを出して、身支度しながら、ふと部屋にある時計を見ると、すでに18:30近く。
「ガーン!」
まさか、ドイツ、オーストリアに時差があるのか????そんな話は聞いてないがな・・・これは、一曲目を聴きのがすどころが(一曲目のシンフォニーは短い曲)、下手すると二曲目も・・・・
慌てて支度し、フロントに降り、時計を見るとドイツ時間と同じ?????
「それはウィーン時間ですか?」「そうです」。部屋の時計が進んでいただけでした。しっかりしてくれや~
ということで、開演時間には間に合う見込みが立ち、早歩きでホールへ。窓口で予約してあったチケットを受け取り、ロビーに行くと、19時15分前だというのに、いっこうに入場の気配がない。あらためてチケットを見ると、「開演19:30」、ガーン・・・・何も慌てるこたあなかった・・・・
皆様も、旅先での時間確認はくれぐれも慎重に。
私の聴いたのは、ウィーン芸術週間の公演の一つで(定期公演と同じプログラム)、
ブレンデル(p)、ハイティンク指揮
モーツァルト交響曲第32番
同 ピアノ協奏曲第27番
ショスタコーヴィチ交響曲第10番
チケットを買った時期が遅かったので、舞台上の Podiumというオーケストラの後ろの席しかなく(同じ舞台上の席でも、オーケストラの横にある席は Orchestra という分類)、指揮者はほとんど見えません。一番よく見えるのは打楽器奏者の後ろ姿(泣)。
変な席で聴いた感想でなんですが、このホールの響きは本当に素晴らしい。響きが豊かなのに、個々の楽器の音はくっきり、三次元的立体感あり、みたいな感じで。ここでマーラーとか聴いたら最高でしょうな。いつかリベンジを誓う。
告白すると、2曲目途中で何度かか居眠りコキました。このメンツの演奏で罰当たりですなあ。ブレンデルが、第2楽章の超有名なテーマをかなり即興的に弾いたのは意外でした。
●ムジークフェライン初体験雑感
以下、気づいたこと少々。
(1) 散々、写真、映像で見たこのホール。1階席って、実は建物の2階部分なんですな。入り口入って、ロビー抜けたら1階席かと思ってたのでちょっとびっくり。下の写真でいうと赤い部分がホールということになります。
(2) 客の通路と団員の通路が共有されてます。特に自分は舞台上の席だったので、開演時間近くに、客が普通に歩いてるホールの通路や、扉もない通路横のスペースで、団員が練習してる!のを見て、のけぞりました。自分のすぐ目の前で団員が音出ししとるわけです。当然終演後も、客と団員が通路上をすれ違います(コンマスのキュッヘル氏ともすれ違ったのだ)。そもそも舞台上の席の客は、団員と同じ出口から、通路に出て行きます。日本じゃ、ていうか、他のホールでこんなことあり得るのでしょうか???
(3) 休憩時間に、客達がよくしゃべること。日本じゃクラオタの皆様が、ぽつーんと一人で休憩時間を過ごすという高貴な光景を目にしますが、こちらは、あちこちグループになってペチャクチャぺ喋りまくってます。それと、大の男共が、売店のチョコレート菓子やカナッペを買ってばくばく食うこと。ワイン、ビールなんて当然(こちらは日本でも当たり前になりましたが)。私は眠気覚ましにコーヒーを流し込む。
(4) このホール、一階の両サイドにバルコニー状のエリアがありますが、その部分の座席が固定されてません。というか普通の椅子が置いてあるだけです。ようするに、そこの客は自分の好きな角度に椅子を動かして見物可能。
(5) 築100年以上の建物だけあってホール内の床部分は、昔の日本の学校の木造校舎のボロ床のようでした。でもそれが、あの響きに一躍かってるんでしょうなあ。座席の背もたれには布なし。
まあ、とにかく素晴らしいホールでした。
ホテル戻り、フロントの親父と(英語で)少し話すと、「今日はハイティンクだね」と、あっさりと当夜の指揮者まで話し出すので驚く。ウィーン恐るべし。ホールの響きの素晴らしさを誉めると、「そりゃあ、世界最高だからね」って、はい、その通りです、脱帽。
食事は、CATの切符を買うためにお札崩すときに買った、サラダとパンですます。悲しす・・・
明日は、観光後、オペラ見物。
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