グレッグ・オールマン自伝 その2
●この本、かなり面白いです。予想以上。タイトルの My Cross to Bear というのは「俺の背負う十字架」、「我が罪」みたいな意味ですか。
驚いたのがロックやブルースはアメリカが本場だという強烈な自負心。
多くの英国人は自惚れていて、特に「ブリティッシュ・ブルース」についてそれが言える。彼らは「ブリティッシュ・ブルース」について話しかけてくるが、自分はそんなクソなもの(that shit)は聴きたいと思わないし、兄も嫌っていた。英国人のやるブルースは、大英帝国製造のブルースのようなもの、だ。ロックやブルースは最良のアメリカなのだ。ブリティッシュ・ブルースはグリーンランドにいるオウムみたいなものだ。
ってそこまで言うかい(笑)。そんなこと、クラプトンが聞いたらひっくり返りますぜ。他にも、グラハム・ナッシュは良い友人だけどホリーズの音楽は愚劣だと思ってた、とか、自分の気持ちを偽れないというか、正直な人なのでしょう。
●60年代中盤のThe Allman Joys 時代(写真。PD)の回想の中に、デュアンがヤードバーズ時代のジミー・ペイジーとジェフ・ベックの大ファンだった(特にジェフ・ベック)とあり、クラプトンのことはまだ良く知らなかったそうです。ということは、Blues Breakers with Eric Clapton はまだ聴いてなかったということでしょう。デュアンはストーンズもよく聴いていたそうです。ってなんだ、英国ロック聴いてるじゃん、オールマン兄弟(笑)。
リクエストが多かったので、Yesterday や Paperback Writer も演ったそうですが、彼らがそういう曲やってる姿はあまり想像できません。でも上の写真のように、ちゃんとマッシュルームカットなんですよね。一番よく演奏したビートルズの曲はリヴォルバーからの曲。リヴォルバーはビートルズのベスト・アルバムとグレッグは言ってます。
●ディッキー・ベッツとの決別について、アルコールが原因で荒れていくベッツの演奏に他のメンバーが耐えられなくなる様子がベッツ脱退のための仲裁手続での様子を含めて詳しく書かれてます。オールマンとした録音のカセットを持ってきて床にぶちまけて暴言吐く、仲裁手続でのベッツの振る舞いもかなり子どもじみてて、これじゃあ他のメンバーはうんざりするはず。実際ベッツ以外は今も一緒に活動してるわけで、グレッグは「今彼のことを考えても怒りの感情も何もない。もう終わったこと」とあっさり。たぶん彼らが一緒にやることはもうないんでしょう。
●Kindleのエンハンスト版にはグレッグのインタビュー映像が所々入っているのですが、これは自伝本編の文章には含まれていないものでした。こんな感じで再生されます。

この部分ではアリーナやスタジアムのような大会場は嫌でビーコンやオーフィウム・シアター(ボストン)のような小さなホールが好きだ、と言ってます。理由はもちろん客との距離が近くて親密な交流ができるから。ステージ前に楽屋で聴くのは、マディ・ウォーターズ、レイ・チャールズ、ハウリン・ウルフ、ソニー・ボーイ、リトル・ミルトン、マーヴィン・ゲイ、ジョニー・ギター・ワトソン等。こてこてですね。iPodで聴いてるそうです。
こちら、自伝のプロモーションのため、Conan O’Brien Show に出た時のグレッグ。











●待望の自伝出ました。私は安いので米AmazonでKindle版を買いました。オーディオ・ビジュアルの仕掛のついたエンハンスト版で9ドルちょっと。本の冒頭には「母さんとデュアンに捧ぐ」とあります。![Ramble at the Ryman [DVD]](http://rcm-images.amazon.com/images/P/B004T5IVXK.09.MZZZZZZZ.jpg)








![ロング・グッドバイ [MGMライオン・キャンペーン]](http://rcm-images.amazon.com/images/P/B000KGGBUC.09.MZZZZZZZ.jpg)







最近のコメント