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2016.08.08

クラプトンの06/07ツアーから、J.J.ケイル参加のサン・ディエゴ公演のライブ盤が正式発売

⚫︎スティーヴ・ジョーダン/ウィリー・ウィークスというリズム・セクションに、ドイル・ブラムホールとデレク・トラックスという2人の素晴らしいギタリストを擁した、クラプトン聴きにはもはや伝説感のある2006/2007ツアーですが。そのツアーのライブ盤の発売が突然発表されました。しかもJ.J.ケイルが唯一参加した2007年3月15日のサン・ディエゴ公演の完全版です。発売予定は9月30日(国内盤未定)。

Eric Clapton Live In San Diego With Special Guest JJ Cale
Eric Clapton Live In San Diego With Special Guest JJ Cale

⚫︎あれだけ素晴らしかった2006/2007ツアーの公式音源ですが、残念ながらツアー本体のライブ盤は未発売。サン・ディエゴ公演は録音・撮影されたという話を聞いたものの(一部はJJへのトリビュート・アルバムのプロモ映像で使われてました)、映像でのみ発表されたのは、同じメンバーにスティーヴ・ウィンウッドらが加わった2007年7月のクロースロード・ギター・フェスティバルでの演奏になってしまいました(これも素晴らしかったですけど)。レコード会社の偉い人は、同じような物を二つ出しても仕方ないという判断なのでしょうけど。

ファンの高音質な私的ライブ録音で溢れかえる最近ですが、こういう大事な公演にもかかわらず、この日の客録音源は質の良くないものしかなかったので、正式盤の高音質で拝めるのはとてもありがたいです(もっと色々出してくださいね)。

⚫︎今回のリリースは残念ながら音のみで、映像のリリースはなし。商売気がないというか。今回はプロモーション用にAnyway The Wind Blowsのフル映像が公開されましたが、これ見たらファンは全部見せろやと思うに決まってるでしょうに。


 J.J.ケイルが参加したのは、中間のシットダウン・セットの5曲。近づいてカルテットのように演奏する4人の目線を捉えた瞬間は見物です。客撮りの映像を見るとコカインではECは完全にJJの方に横向きになっちゃってます。

⚫︎もう10年以上前の公演。時が経つのは早いです。1年2ヶ月ぶりの更新でした。

Eric Clapton Live In San Diego With Special Guest JJ Cale

01. Tell The Truth
02. Key To The Highway
03. Got To Get Better In A Little While
04. Little Wing
05. Anyday
06. Anyway The Wind Blows (with JJ Cale)
07. After Midnight (with JJ Cale)
08. Who Am I Telling You (with JJ Cale)
09. Don't Cry Sister (with JJ Cale)
10. Cocaine (with JJ Cale)
11. Motherless Children
12. Little Queen Of Spades
13. Further On Up the Road
14. Wonderful Tonight
15. Layla
16. Crossroads (with Robert Cray)

2015.05.30

クラプトンの最後の?アルバートホール連続公演終わる

●70歳記念と銘打ったMSG公演(2回)と、恒例のロイヤル・アルバート・ホール連続公演(7回)を終えたクラプトンですが。公演プログラムに載った彼自身のメッセージがとても興味深いものだったので書いておきます(自分は現物を持っておらずいろんな人が上げてくれた画像を見ただけですが)。

皆さんへ

誓って言いますが、これが最後。
これ以上はありません。

70歳までやってきましたが、
30歳過ぎてもやってこれるなんて思いもしませんでした。

この15年、引退ということに脅かされてきましたが、
本当に止めたくなる時が来るとは思いませんでした。

自分のやっていることが好きだし、ずっとそうでしたが、
この数十年で、
自分が探し求めているものが何であるかに気付きました。
自分のありのままを愛してくれる愛しい家族、
必要な時にリラックスできて、休ませてくれる、
そのことの尊さが日に日に募っています。

様々な理由で、
50歳の時に(あるいは60歳の時に)出来たことが少し辛くなって来ました。
なので、猶予を下さいませんか。
時に、前に進むのにもがいているようで、
以前とは違うように見えるとしても。
でも、この誕生日は皆さんと一緒に過ごすことにしました。

願わくば、
また思い起こしては、ここ何年もなんとかやってきたこの老体に息を吹き込むことが出来るのかもしれません。
もし、時々もがいているように見えても
あるがままに自分を信じてくだされば。
一緒に演奏する素晴らしい仲間たちと、
人生の素晴らしい時を過ごす自分を。

今日は来てくれて、ありがとう。
皆さんのために、ベストを尽くせればと思います。

Eric C

●クラプトンがコンサートプログラムにメッセージを載せるようになったのはいつ頃からか記憶にないのですが、2008年のプログラムには載っていました。その時は、ツアーに出るのは億劫で面倒なこともあるけれど、仲間たちと演奏する楽しさがそれを消し去ってくれる、というようなポジティブな内容でした。それから7年が経ち、今度のはストレートに引退宣言みたいな内容です。

 2014年の日本ツアーのプログラムに載った彼自身のメッセージや、その後のUNCUT誌(2014年8月号)に載ったインタビューでも引退についての心境を語ってましたが、今回はさらに強い表現になってます。「誓って言うけど、もうやりません」ですから。

 内容は読んでの通りですが、最後の方を読むと、ペースダウンするけど音楽は続けますよ、とも読み取れるので、まあ悩ましいです。

●70歳は世間では引退してる年齢。お爺ちゃん年齢になって良き家族に恵まれ、親友のJ.J.ケイルを失い(音楽だけでなく生き方もクラプトンにかなり影響を与えてるはず)、RAH公演中にはB.B. キングの訃報に接し、と、定年がない職業とはいえ、自分の人生のフィニッシュを考えないはずはないです。対照的に Never Endling Tour を選んだディランのような人だって思いは一緒のはず。

●RAH公演最終日の映像を見ると、最後のアンコール曲の前に See You Down The Road Somewhere (またいつか、どこかで会うことがあれば)という異例の言葉があったり、演奏後の横並びのお辞儀の後にメンバー間で名残惜しそうにハグしあったり、と異例づくめではあります。RAH連続公演はもうやりませんよ、というだけかもしれませんが。

●自分は、ECが演奏家であることを止められるはずはない、と思うのですが、彼の身なりに対する美意識なんかを見れば、ヨボヨボになりながらステージに立つなんてことは絶対にしないだろうとも思うし、必ずどこかでスパッと線を引くのかなという気もします。いて当たり前だった人が去っていくのは悲しいですけど。

2015.05.03

ポール・マッカートニー、2015年来日公演を観る(東京ドーム初日と日本武道館公演)

●ポール・マッカートニーの2015年日本公演。私の観たのは、4月23日の東京初日・東京ドーム公演と、4月28日の日本武道館公演の2公演。

●時系列は逆ですが武道館公演から。

 1960年代前半生まれの私のような人間にとっては、75年の幻の来日公演、80年の公演中止の無念があるので、ここでポール・マッカートニーのコンサートを体験できるのはやはり感無量です。チケットの売り方とかよろしくないとは思いましたけど。買ったのは一番安いB席。当日は現場に向かいながら、じわじわ高まる不思議なワクワク感。

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●どういう事情かほぼ1時間半遅れ、8時頃に、経験のないような大歓声でステージに登場して、Can't Buy Me Love と始まった瞬間の、会場全体が一気に Rockin'になだれ込んでいった光景はやっぱり特別でした。見果てぬ夢とは知りつつ Venus and Mars/Rock Show のオープニングもちょっと期待しましたけど。とにかく、最初から最後までお客さんの熱気が半端じゃなかった。自分はこういうロックショーというのは経験がないです(若い人たちが普通に聴いてる身近なバンドでは当たり前で特別でもないんでしょうけど)。

●全体の印象は、ストレートなロック・ショーを聴いた満足感。ドームのショーではあった、ジョン、ジョージへのトリビュートである Here Today や Something がなかったことが却ってポール自身のストレートなロック・ショーとしての印象を強くしたと思います。特に中盤、Lady Madonna、(「セカイハツコウカイ」と日本語で語って始めた仰天の)Another Girl、Got To Get You Into My Life、Ob-La-Di, Ob-La-Da、Back in The U.S.S.R と連続するあたり(実際は Ob-La-Di の前に、ゆったりしたテンポの Mr. Kite が挟まってます)。私的には Another Girl、Got To Get You Into My Life での高揚感がこの日のピーク。Birthday は日本でやったのは初だったそうですが気付きませんでした。たぶんDVDで見た海外公演と記憶が混濁してるんでしょう。One After 909 は、「ひえー、出たー」って感じでやはり感激。

●ドームではあった目まぐるしく変わる映像による演出はなく、ステージ後ろは真っ黒。そのことは演奏に対する集中という点では良かったのかな(昔のロック公演はそういうのが普通でした)。Let It Be では主催者が各席に配布したライトがいっせいに光って独特の雰囲気。歌い出しでポールの声が動揺したように不安定になってましたが、彼自身あれを見て何か感じることがあったのだと勝手に思うことにします。Mr. Kiteの照明効果は広すぎない空間に光が交錯する感じで、発光点と光が投影される天井が遠すぎて間延びしたように見えてしまうドームでのそれよりもずっと綺麗でした。あと、ステージ平面上に浮き出る照明効果がものすごく凝ってる。ドームだと見下ろす席は遠いのでインパクトは薄まりますから。武道館でも10万円席からは分かりにくく、見下ろす2階席からの方が綺麗に見えたはず。

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●2時間弱のショー。フル・ショーだったドーム公演より短く、終わってから、Jet、Band On The Run、The long And Winding Road いった定番曲がないことに気付きましたけど。まあ不満は特にないです(笑)。終わった後はボーッとして、会場を去りがたい気分。月並みな表現ですが夢の一夜の終わり、という感じ。高すぎるチケット代に「こんな値段なら少し金足せばロンドン行けるし、ロンドンで見た方がましじゃん」とも思いましたけど。今回のショーは東京の日本武道館だから出来たショーであって、世界中どこでも再現不能。仮に二度目の武道館があったとしても今回のような雰囲気にはならないと思います。日本ツアーのfacebookページにあるポール・マッカートニー本人の言葉、「初めてここ武道館に立った日のことを思い出しながら、今夜の素晴らしい観客の前で演奏することができ、とても心動かされ、感極まる体験でした。49年ぶりに武道館に戻ってくることができて、とても興奮したと同時に、これまでの日本のショウでも最高のものだったと思います。とてつもなくクレイジーで、最高な夜でした。」は社交辞令ではない本心だと思います。ほんとに「とてつもなくクレイジーで、最高な夜」でしたから。
原文は、It was sensational and quite emotional remembering the first time and then experiencing this fantastic audience tonight. It was thrilling for us and we think it was probably the best show we did in Japan and it was great to be doing the Budokan 49 years later. It was crazy. We loved it. で、最後の文に少し意訳がはいってますけどね。)

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 一生忘れられない、スパーブな2時間でした。

●ドーム公演についても触れましょう。

 内容がほぼ2013年の公演と同じだった(ツアー名が同じOUT THEREツアーなので当たり前)ので新鮮味が薄れたのは仕方ないです。自分自身はチケットも前回同様友人頼みで、粛々と当日を迎えたという感じだったし。I Saw Her Standing There のような曲は以前なら血湧き肉躍るように興奮したと思いますが割と冷静。喜んでる会場を観察してたり。むしろ淡々とアコースティックなセットが続く中盤、We Can Work It Out、I've Just Seen A Face、Another Day といった曲のメランコリックな部分にふと心奪われました。Here Today だって以前聞いた時よりもストレートにジーンときたし。まあ、ポールも老いましたが、こっちも老いました。

●なんか淡白な書き方ですが、そんなことは全然ないです(笑)。セットリストを眺めながら振り返ると、あそこはああだった、こうだったとクラクラきますし。武道館がストレートなロック・ショーだとすれば、ドームは曲数もずっと多いしバラエティ豊か。この人の煌めくようなキャリアの総決算、色んな要素が混然となった面白さという点では、ドーム公演は2013年の前回同様、素晴らしかったです。

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 声は前回からさらに不安定になったとはいえ、体型はビートルズ時代と変わらず。時々スクリーンに映される背後からの演奏姿なんて、ビートルズの頃と全く一緒なのには陶然とさせられました(クラプトンやディランは全然変わっちゃいましたからね)。

●ポール・マッカートニー自身、ビートルズとして最初に来た時は日本という国は未知のエイリアンの国だったと思うし、それはソロでの初来日が実現した90年でもそうだったんじゃないかと思います。彼自身の間抜けさとはいえブタ箱に入れられたイヤな思い出もあるし。何よりポール・マッカートニーという人は、ジョン・レノンのように異文化に越境して行くような人じゃないですから。ただ、何度か来日して公演を重ねていくうちに、日本という場所がエイリアンでない、普通に演奏して楽しい身近な国にじわじわとなっていたのではないかなと勝手に思ってます。

●いつまでもお元気で、サー・ポール。

2014.09.11

ボブ・ディランのブートレッグ・シリーズ第11集はベースメント・テープス集

●リリースされるのは、Complete というタイトルの6CD138曲収録の完全盤と、Raw というタイトルの2CD38曲収録の抜粋盤の2種類。

The Basement Tapes Complete: The Bootleg Series Vol. 11
The Basement Tapes Complete: The Bootleg Series Vol. 11

 ディラン・ファンには有名な、バイク事故後の隠遁期のザ・バンドとのセッション音源。75年に The Basement Tapes という2枚組で公式にリリースされたものですが、それに先立って、ロック史上初のブートレッグ、Great White Wonder で世に出た音源です。

●公式ソースでは、

・ガース・ハドソンが、資料研究をしてるジャン・ハーストという人との共同作業でテープを修復
・新たに発見された、Red Room と呼ばれるディランの自宅の部屋で録音された音源を収録
・Garth Hudson's numbering system によって実際の録音順に収録

ということが発表されてます。

 また、1975年に公式盤 The Basement Tapes として発表されたときの加工された音ではなく、「1967年の夏」に実際に演奏、録音された時の音に近づけているとされていますが、先行で公開された Odds and Ends の音はブートレッグで聴ける、ヴォーカルが片チャンネルに寄った左右チャンネルに分離した音ではなく、ヴォーカルがセンターに定位した調整された音になってます。

●リヴォンの自伝によれば、彼がウッドストックで他のメンバーに合流したのは1967年の終わり頃(それ以前の録音にリヴォンは不参加。ドラムを叩いているのはリチャード・マニュエルですが、ドラムレスの録音も少なくないです)。その後も録音はもちろん続いたので、ベースメント・テープスの音源は今回のリリース情報にある「1967年の夏」だけではなく、67年から68年にかけてまたがってるはずです。

 データ等の詳細はブックレットで明らかになるはずなので楽しみです。収録順を決める基準になった Garth Hudson's numbering system というものがどんなものなのかは不明ですが、リヴォンの伝記には「あのとき何曲が録音されたのか、正確な数字を知っているのはガースだけだ」と書かれているので、ガースは後から辿れるようなデータ記録を残していたのかもしれません。

●90年代に入ってから大量に非公式に流出し始めて、100曲以上の曲が聴けるようになっているベースメント・テープス音源ですが、マスターを持っていたというガースは以前、自分は音源の流出には関与していないと語ってました。マスターのコピーを持っていたと思われるボブのマネージャーだったアルバート・グロスマンがなくなったのが1986年なので、音源はグロスマンの死去後のグロスマンの周辺から漏れたと考えるのが自然なんでしょう(ただの推測です)。

 ちなみに。75年リリースの公式盤と今回の収録曲を突き合わせると、75年盤の収録曲は今回のディスクの3、4枚目に集中しています。2トラックのレコーダーで録音された音質はピンキリ。先行公開の Odds and Ends はもちろん「ピン」の方です。

●11月4日発売。国内盤は11月19日予定。

2014.08.19

UNCUT誌8月号のクラプトン・インタビュー その2

Uncut3●お友達に面白いねと言ってもらったので、少し付け足します。実は前回、ここも書こうかな思いつつ明け方まで粘って力尽きました。

 カバー曲について述べている、「逃げてると思うだろうけど。」の部分の続きです。とっても興味深いことを言ってます。

 インタビューワーは、「それは謙虚すぎるように思えますが」と、どんぴしゃりな問いかけをするのですが、それに対してECは、「謙遜かどうかはわからない。はぐらかす戦術かもしれない」と答えてます。

●それに続くやりとりが以下の部分。


- インタビューワー: 何をはぐらかすんですか?

 ハードワークにならないようにはぐらかしてる。でも、分からないというか、ある程度までは、カバー曲をやるのは簡単な抜け道なんだよ。カバー曲をやろうとしたら、まず曲を習得しなきゃならない。That Lucky Old Sun をやったとしようか。素晴らしい歌だよね。「なんだ、出来るじゃない」って思うんだよ。そこまでが自分の諦めみたいな結論。そのうえで「何だ、出来るじゃない。ちょっとレイ・チャールズっぽくやってみようか。でもギターでだよな」。ところが、ダンスフロアに出て、どうプレイするか分かってるピアノ弾きと一緒にやるとしよう。あれこれコードを覚えなきゃならなくて、それでもちゃんと鳴らせないんだよ。実際は、まさかと思うようなチャレンジしなきゃならないことが、どんとひとまとまりでやってくる。ちゃんと歌詞が分かってるように、歌いこなさなきゃみたいな感じでね。それで、曲の中に入り込んで、偽物ぽくない、他のたくさんの古いカバーみたいに出来るにはどうこの曲を解釈すればいいか考えなきゃならない。ある曲を解釈するのは、一曲書くより骨が折れる、それが自分が言ってること。ある程度までやって、そこで止めてしまって、「なんだ、簡単な抜け道じゃない」っていうのが、ありがちなんだよ。でも、昔の曲に息を吹き込むっていうのは、もっとタフなことなんだ。

●まあ、実に誠実と言うか。何気ないカバーの背後にこんな思索があったとは、という感じです。ダンスホールで演奏するなんて、今のECにはあり得ないわけですけど、そういうことまで想定して曲を解釈してるということです。立派。

 自分の経験では、たまにプロのリハーサルを見る機会のある時に(バンドじゃなくプロのオーケストラですが)、意外なところにこだわって繰り返しやり直したりしてるのを見て、自分が考えたこともなかった曲の意外な側面が見えてきたり、ここはこんな音が背後で動いてたんだ、みたいに目からウロコになることがあるんですね。だから聴く側も、一度聴けば全部分かるぜ、みたいな自信家の人以外は、「なんだまたカバーかよ、けっ!」なんてタカをくくらずにちゃんと聴いてあげましょう(笑)。

●あと、前回紹介した部分にあった「働きたくない」とか、今回も「ハードワークになりたくない」という部分がありますけど。それは単純に怠けたいというのとは違うんじゃないのという気もします。以前、デレク・トラックスがECから学んだことは、「弾き過ぎないこと、エリックが弾き過ぎないのは作曲する人だから」みたいな発言をしてましたけど。作曲する人は弾き過ぎない、という、凡人には理解しがたい深い話はともかく、音楽やるのにテンパった、余裕のない状態になりたくない、みたいなそんな感覚なのかなと、思うのでした。

●インタビューワーは Graeme Thomson という人です。それにしても、「それは謙虚すぎるように思えますが」って、さりげなくいいツッコミしますね。

«UNCUT誌8月号のクラプトン・インタビュー

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